こんにちは、ごきげんくんです!
あしたの健康づくり研究所では、衛生工学衛生管理者、健康経営エキスパートアドバイザーの免許・資格を有するごきげんくんが、健康づくりの秘訣や健康管理のアドバイスを発信しています。
今回のテーマは「二次健診」と「二次検査」のちがいについてです。
私が「二次健診受けてる?」と知り合いに聞きますと
■「健診で指摘されたから受けてきたよ!」とか
■「お金も時間もかかるし、とりあえず今はいいかな」とか
このような答えが返ってきます。
「二次健診」と「二次検査」のちがいを理解していません。あなたは説明できますか?
これまでの記事で書いたとおり、二次健診の知名度は高くありません。医師、保健師、医療機関のスタッフですら知る人は限られています。つまり、二次健診を受診したことがある人は明らかに少数派ですので、胸を張って自慢してください(笑)
■「二次健診」は健康診断、「二次検査」は検査です
二次健診について
二次健診は二次健康診断等給付のことを指します。この健康診断は労働者災害補償保険法に規定されています。(わかりやすく区別するために、以下、労災二次健診とします)
健診項目は、採血、心臓エコー、頸動脈エコー、尿検査(対象者だけ)、保健指導です。
ほら、受けたことないでしょ?これを自費で受けようとすると30,000円程度かかりますが、労災二次健診は無料で受診可能です。ただし、誰でも受診ができるわけではなく、受給には条件があります。労働者で、健康診断を受診し、血圧、血中脂質、空腹時血糖、腹囲等に異常所見があり、現在脳疾患、心疾患の治療中でない方が対象です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
二次検査について
二次検査は、がんや特定の病気を発見するために行われます。健康診断の結果で、再検査、精密検査、要治療等の判定がなされ、それにしたがって、医療機関を受診して受けるのが二次検査ですね。
(血糖値が高い、視力が低下している、便潜血が認められる等)
健診と検査の違いは次のようにまとめることができます。
健診と検査の主なちがい
目的:健診は全般的な健康状態の確認、検査は特定の病気の早期発見
検査範囲:健診は広く浅く、検査は狭く深く
アプローチ:健診は総合的、検査はピンポイント
費用:法定健診は会社負担、人間ドック等任意健診は自己負担(一部保険者の補助がある場合もあり)、労災二次健診は無料!!
法的義務:健診には法的義務がある場合があるが、検査は基本的に自主的
※一次健診は労働安全衛生法、二次健診は労働者災害補償保険法に規定されています。
さいごに
二次健診と二次検査は異なります。混同しないようにしましょう。
多くの方が間違った理解をしているので、今回の内容を理解されたあなたは、会社の健康管理担当者、安全衛生担当者よりも詳しくなったかもしれませんね。
今回もご覧いただきありがとうございました!